どこまでも
2021年9月8日
ここ最近家では母の鍵がなくなるという小さな事件が起きていた
鍵がない、と母が気づいて大体１、2ヶ月は経った
もちろん家族全員に確認して
よく嘘をつく妹にも数回母の鍵を持っていないか聞いた
しかし誰もが、持っていないと答えるので
母が新しく鍵を作るしかないと決断をしたのが一昨日のことである
鍵を新しく作るためには家族全員の鍵を作り直さなければならない
鍵穴も新しくする必要があるだろう
かなり面倒だ
母が提案した通り
妹が風呂に入っている間に妹の部屋に入り
鍵を探すことになった
当たり前かのように妹が使っている革のバッグに
母の鍵が入っていた
本当にあった、
そう思った。
あれだけ自分は持っていないと主張し
逆ギレさえしていたのに
どこまでも嘘と盗みを繰り返す
後日
妹に嘘をついたことを認めろと言った
謝れと言った
なんのことが分からないという妹に
母の鍵を盗んでいたのに盗んでいない、持っていないと嘘をついたことを言うと
は？知らねーし
盗んでないから
と憤慨
妹のバッグに入っていた、証拠写真もあると言っても
私は知らない
そんなに私と話したいの
気持ち悪い
黙れ
では自分で鍵が歩いて妹のバッグにでも入ったとでも？
と皮肉めいて言えば
そうなんじゃない？
私じゃないし
そうやって私を悪者にするんだね
とどこまでも呆れる言い分
最終的には
妹が床に何度も投げつけ車に轢かれたんじゃないかと
笑えるくらいボロボロになった琺瑯が転がっていた
その場から逃げるときの捨て台詞は
やはりいつもの
死ね
聞き飽きた
結局話し合いって
2021/08/16
この間何時間も家族会議があった。
妹との喧嘩が母が耐えられないと言うことをきっかけに
妹との接し方や今後の家族の在り方について
私は妹と仲良くやれない理由を話し、改善してほしい点を話した
問題は妹が冷蔵庫のものを食べ尽くすと言うことで
小さめの冷蔵庫を妹専用にして
家族の食料を入れている大きな冷蔵庫は触らない
と言う約束がなされた
わかっていた
次の日、妹は何の躊躇もなく大きい冷蔵庫を開ける
昨日泣きながら話したことなどなかったかのように
「私のせいでこれ以上家族が喧嘩するのは嫌だから約束は守ります」
と言っていた
それでも約束なんてものは妹にはただの単語に過ぎない
大きい冷蔵庫を開けているときに注意する
なぜ開けるのかと
触らないと約束したのは何だったのかと
返事はシンプルだ
「黙れ」
驚いた、を通り越して
改めて妹はクズなんだと感じ嫌悪したのは
普通のことで嘘をさらっとついた瞬間だ
今まで自分が盗んだものや食料に関しては
いくらでも嘘をついてきた
それは拒食症という病気を持っているから
関連する食べ物や、食料を手に入れるための資金調達に関して嘘を言っていた
しかし今回は違う
朝廊下の棚に妹がよじ登って何やら探していた
私は何も言わず自分の部屋に向かった
その直後大きな割れる音とモノの落ちる音がして
廊下を覗くと案の定妹が足をかけた棚の板をひっくり返し
花瓶などの棚に置かれていたものが全て落ちてしまった
その日の夜
妹以外の家族がソファーに集まりバラエティーを見ていた
妹がリビングに来たとき母が問う
廊下のアレはなにをしたのか
妹は言った
「違う、扉を開けたらいきなり落ちてきた」
私は驚いた
こんな風にしてさらっと
本当にあった事実かのように自然に嘘をついているのかと
私は妹の嘘を指摘する
よじ登っていたからでしょと言えば
「最初から斜めっていて、少し足をかけただけなのに崩れた」
これも嘘だ
本当に信じられない
こんな些細なことでも一言も謝るどころか嘘を述べるとは
私は後悔した
その場で何で嘘をつくのかときちんと指摘しなかったからだ
数日経った今も廊下は棚から落ちたもので散らかっている
棚が壊れ修理を呼ばなければならないそうだ
一体修理屋は誰が呼ぶんでしょうね
と心で思いながら
母に頼まれても私は頼まれる気はない
妹の嘘があまりにも腐っていて
というのはこんなことにもさらっと嘘をついていたのかという事実にショックで
妹の存在が
人として嫌いになったからだ
嫌い
私は本気で妹が嫌い
別にどうにか不幸になってほしいとか死んで欲しいと思っているわけではないけれど
一生顔を合わせなくていいのなら嬉しく思う
そんなことを親友にも誰にも言えず
どこかに吐き出したい思いから
日々の妹や家族と起きた出来事を記録していこうと思った
2021/07/26
妹が昼ごはんに鶏ガラスープの素を使っていた
私がこの前買ってきたばかりの調味料で
すでになくなりかけている
なんで使うのか聞くと
なんで使っちゃダメなのかと言われ
もちろん、家族だったらこんな細かいことをいうのはおかしいと思われる
それでも私は妹に調味料を使われるわけにはいかなかった
妹は24歳で私と同じく実家暮らし
親のお金で一人暮らしをさせてもらっていたが
拒食症、ADHD、盗み癖を持っていることもあって結局実家に帰ってきた
一人部屋がないと嫌だからと一人部屋を与え
自分が常にこもれる専用のトイレもないと嫌だから部屋の近くのトイレを妹専用にした
まともに働くこともできないので
給料はほぼなく、あったとしても交際費や洋服、暴飲暴食用の食費に費やしてしまうため
家賃なんてものは払えるわけもなく
お金が一切なくなると
親の高級な服や、アクセサリー、靴などを盗んで売りに出したり
兄弟のお財布からお金を盗んでいる
私はこれまで妹がADHDの症状が見られると診断されてから
彼女を理解するよう努めてきた
普通のことができないから
人の感情を理解できないから
それに対していちいち怒ってはいけない
食べ物も以上なほど消費して
家族の夜ご飯の材料を食い尽くしてしまうし
せっかく作った料理も
三十分後にはトイレに流されているけど
仕方ないんだと
そう自分に言い聞かせた
それは母親が
どうか理解してくれと
私や家族が妹を理解すること、自立させることが
彼女と私たち家族を幸せにすると
何度も何度も家族会議の中で言われ続けているからだ
それでも
理解できないことがつもりに積もって
私が妹を怒ると喧嘩になる
妹は好きな時間に寝て好きな時間に起き、
常備された食材から好きなだけ大量の料理を作り
家の家事は自分がするものだと考えたこともなく
部屋で動画を見たりSNSに自分の写真を載せたりして
夜には友人と遊ぶために身なりを整える
夜中の三時に帰ってきてインターホンを連打し
動画を大音量で流しながら
吐くための料理を作りはじめるが
鍋を焦がし
煙が部屋に充満する
夜中に目が覚めるどころではない
私が我慢ならないのは、妹が好きな時間に好きなことをしていることではなく
妹が家賃も払わず
家族の夜ご飯を用意するわけでも
洗濯や皿洗いなど基本の家事をするわけでもないくせに
全てを担っている私を馬鹿にしてくることだ
いつもなんの仕事してんの
家事やることがお前のやってることですか
なんの意味もないしなんのお金も生み出してないくせに
私に意見してくるな
と言われ
まともに妹の言っていることに付き合う方が馬鹿であることは
重々承知している
それでも泣くほど悔しい
君が本来率先してやるべきことを私が自分のやりたい仕事を差し置いて代わりにやっているのによく言えるな、と
私と妹の喧嘩を聞きつけて
母が寝室から出てくる
二人ともいい加減にしろ
私はその言葉にもイラついてしまう
正論しか言っていない私と
ただただ自分を非難されたことに対して逆ギレをする妹
その二人を同等にして叱ってくる母
わかるけどそれでも
病気を持っている人には優しくしないといけないですか
家族に優しくなかったら私は冷血ですか
理解できなかったら私は悪ですか
どの主婦/夫の方がやるように
数日間分の献立を考え買い出しに行っている私は
その食材を使われると困る
調味料なんてものは
普通に1ヶ月は持っていいものを
妹が大量に食すことで料理に使おうと思った時には無くなっている
食べればいい、でも自分で買ってきて
そう言っても
無理
やりたくないから無理
としか言わず
妹がなぜその食材や調味料を買いに行かなければならないのかを説明すれば
自分にばかり言ってくると憤慨しながら母に泣きつく
泣きたいのはこっちだ
私は17時まで在宅ワークをしている
そこから家族の夕飯を作る
その時に
たかが鶏ガラスープの素ひとつないだけで
私は家族に夜ご飯を決められた時間に出せない
そして家族で喧嘩になると言われるのだ
いつも同じ時間に夜ご飯を出すという約束を守っていない
と
